Vol.4 熊本県 中央ヘルパー事業所 田尻亨さん

重度障害者大学等修学支援事業をご存じですか

 

度障害者大学等修学支援事業とは、重度障がい者が修学するために必要な支援体制を大学等が構築できるまでの間において、修学に必要な身体介護サービスを提供することで、障がい者の社会参加を促進することを目的とした事業です。

事業所においても平成31年度から、脳性麻痺による重度障がいのある学生さんに対する通学時の移動、大学内や駅構内での排泄介助、演習などの際の支援を行っています。福岡県在住のこの方は、新幹線とバスを乗り継いで熊本市内の大学に通い、社会福祉士と精神保健福祉士の資格取得を目指して通学しています。新型コロナウイルス感染症のまん延等により、オンラインで授業が行われ通学出来ない時期もありましたが、4年生となり、病院実習や施設実習を経て、来春の国家試験合格に向けて頑張っています。ヘルパーとして支援を行っていますが、「前向きな姿勢や勤勉さ」は見習わなければならないと常々考えさせられます。ヘルパーが利用者の架け橋となって様々な社会的障壁(バリア)を無くし、「障がい者」という言葉がなくなればいいなぁと考えていましたが、私自身の傲慢だったかもしれません。彼の存在から多くの学生さんとのご縁を頂き、事業所の活性化にも役立っています。

無事に卒業し、地域共生社会の実現やインクルーシブな世の中の発展に貢献されることを願っています。                  

熊本県 中央ヘルパー事業所  田尻亨