vol.2 石川県のご当地レシピ 「治部煮(じぶに)」
金沢は、加賀百万石で有名な前田のお殿さまのお膝元で、食文化も栄えています。戦災にも遭わず、昔ながらの町並みが有名です。今日ご紹介する『治部煮』は金沢の郷土料理の代表的なものです。
治部煮には、『すだれ麸』と『鴨肉』を使いますが鶏肉で代用することが多くなっています。わさびを添えて食べる治部煮は、適度なトロミがあって寒い冬に身体もココロもポカポカになる一品です。名前の由来は色々ありますが、鴨肉を使うことからフレンチの『ジビエ』が変化したとも、材料を煮ている時にジブジブと音がするからともいわれています。また野戦料理という説もあり山の中でも手に入る簡単な材料で作るのも特徴の一つです。
『すだれ麸』は米粉も入っているため、高野豆腐に似た食感でタンパク質を多く含みローカロリーなのでダイエットにもオススメです。
材料(4人分)
鴨肉または鶏肉・・・200g すだれ麸・・・1枚(高野豆腐でも代用可)
生椎茸(小)・・・8枚 せり・・・少々(ほうれん草など葉物の代用もOK)
おろしわさび・・・適宜 小麦粉・・・適宜
だし汁・・・2カップ しょうゆ・・・大さじ4
砂糖・・・大さじ1 酒、みりん・・・各大さじ2
※今回は、小松菜、鶏(ささ身)、シイタケ、すだれ麩、彩りに人参を使いました。
作り方
①鴨肉(鶏肉)は1口大のそぎ切りにして小麦粉をたっぷりまぶしておきます。
②すだれ麸、生椎茸などはサッと茹でておく。
③底の広い鍋にだし汁、しょうゆ、砂糖、酒、みりんを入れて煮立たせる。
④すだれ麸やしいたけなどを煮て肉も入れる。
⑤煮汁に水どき小麦粉を加えとろみを付け、わさびを添えて出来上がり!
ポイント
※煮すぎると固くなるので注意
※所要時間は15~20分くらいなので簡単です