vol.1 徳島県のご当地レシピ 「蕎麦米汁(そばごめじる)」
徳島は、祖谷のかづら橋で有名な山間部で蕎麦がよく採れ、郷土食としての「蕎麦米」というそば料理も古くから伝わっています。その昔、平家の落武者が祖谷地方に住み着いて以来、米に代わる食べ物として製粉する前の粒そばを山菜や山鳥と一緒に煮て雑炊のようにして食べていたのが、徳島県の郷土料理「蕎麦米汁」の由来です。
そば米にはミネラルやたんぱく質が豊富に含まれています。また、他の雑穀にはない、毛細血管を強くするルチンが含まれていて、血圧を下げる雑穀としても知られています。
材料(4人分)
そば米・・・ ・60g 鶏もも肉(阿波尾鶏)・・・ 150g
だいこん・・・100g にんじん・・・ 40g
ちくわ・・・・1本 干し椎茸 ・・・ 2枚
酒・・・・・・大さじ4 薄口しょう油(なければ濃口も可)・・・ 小さじ4
だし汁(または水)・・・200cc すだち・・・薄い輪切り4枚
ねぎ ・・・・・適量
作り方
①干し椎茸はたっぷりの水で戻し薄切りにする。戻し汁は400cc分を取り分けておく。
②そば米はたっぷりの熱湯でやわらかくなるまで湯がき、ざるに取って水気を切る。
③鶏肉は7mm、ちくわは5mmの輪切り、だいこんは3mm、にんじんは2mmの食べやすい短冊
切りにする。
④鍋に①で取り分けた戻し汁とだし汁を注ぎ、だいこん、にんじん、椎茸を加えて火にかける。
⑤④が沸騰したら鶏肉とちくわを入れ、酒を加える。再び沸騰したら水気を切ったそば米を加えて
加熱する。
⑥沸騰する直前に薄口しょう油で味を調えて火を止める。4等分して椀によそい、すだちとねぎを
添える。
ポイント
*鶏肉には地鶏の「阿波尾鶏」を使い、徳島の名産「すだち」も入れると、徳島らしさがでます。
*こんにゃく、豆腐、赤板(かまぼこ)などを加えてもよいです。
*そば米は茹でると大量に増えますので注意してください。
*干し椎茸の代わりに生椎茸を使ったり、かつおだしや鶏がらのスープなども加えると、一層旨み
たっぷりの蕎麦米汁になります。
*すだちの代わりにゆず、ねぎの代わりに三つ葉でもよいです。